睡眠時無呼吸症候群は閉塞性SASと中枢性SASという大きく2つに分類されます。
ここでは、閉塞性SASについて解説していきます。
睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠中に呼吸が数秒間止まったり呼吸が浅くなったりする疾患です。
睡眠時無呼吸症候群は閉塞性SASと中枢性SASという大きく2つに分類されます。
閉塞性SASとは
閉塞性SASは鼻あるいは口から肺に送られる空気の通り道である気道が睡眠中に狭くなったり塞がってしまう疾患です。
閉塞性SASの原因
閉塞性SASの原因となるのは下あごの骨の形成異常であることも多く、特に日本人はこの傾向が強いと言われています。また扁桃腺肥大や肥満が要因になっていることもあり注意が必要です。そして女性は閉経前後のホルモンバランスの変化からSAS発症率が3倍に増加するとも言われています。
症状が進行すると
閉塞性SASは肥満を伴った高血圧や脂質異常症などと合併し、心血管病や脳卒中、慢性腎臓病などを併発しやすいことが分かっています。また、胃食道逆流症や妊娠高血圧症候群などもSASが一つの要因であることもあります。
閉塞性SASの対策
いびきや寝相の悪さ、寝汗が多かったり夜間頻尿など、家族に指摘されたら要注意です。不眠による日中のだるさや頭痛、抑うつ状態なども閉塞性SASのサインです。
閉塞性SASの絶対的な予防法はありません。市販の鼻呼吸テープを使ったり、睡眠姿勢を工夫するなどの簡易な対策は可能ですが、症状があれば医師への相談、検査をおすすめします。
最近ではリストバンド型の睡眠記録デバイスなどのアイテムもありますので活用してみるのも良いかもしれません。