パーキンソン病

パーキンソン病の症状

パーキンソン病

パーキンソン病とは

手の振戦(震え)や筋肉の拘縮・緊張により身体の動きが悪くなり、歩き出しの一歩がなかなか出ず、歩き出すと小刻みで突進歩行の症状に代表される原因不明の病気です。歩行状態が悪くなることで転倒リスクがかなり増大してしまうやっかいな病気です。1817年にイギリスのジェームス・パーキンソン医師が初めて報告したことからパーキンソン病と名付けられました。

パーキンソン病の原因

神経細胞内のたんぱくの構造が変化したレビー小体といわれる不溶性の塊が、脳の運動機能に関わる部位に溜まっていくことで症状が出るといわれています。日本人のパーキンソン病患者は人口10万人に150~200人くらいといわれており、高齢者の発生率が多いものの若くは20歳からの発症もみられ、性別による発症差はありません。遺伝性は低いものの少なからずみられますが、多くは遺伝によらない散発的なものとされています。

パーキンソン病の症状

症状をあらためますと以下の四大運動症状です。

  • 振戦(手足の震え)
  • 筋固縮(筋肉のこわばり)
  • 無動(動作が遅くなる)
  • 姿勢保持障害(バランスが悪くなる)
振戦

パーキンソン病と便秘

ジェームス・パーキンソン医師の著書には「パーキンソン病は便秘とともに進行し、悪化する」と述べています。事実、パーキンソン病患者の60~80パーセントの方に便秘症状がみられるとの報告もあります。研究者の中では外因性の中毒物質が消化管から吸収され、神経を経由して中枢神経に達することによりパーキンソン病が発症するという可能性を指摘しており、便秘はパーキンソン病のひとつの発症リスクとなっているといった興味深い見方があります。

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