頻尿とは
頻尿とは尿意の回数が頻繁で1回の排尿量が比較的少ない状態をいいます。
頻尿症の代表的な原因は2つ
- 膀胱の活動が活発になることで起こる過活動膀胱が原因
- 男性であれば前立腺肥大によって膀胱を圧迫することが原因
また、膀胱の炎症や糖尿病、腎臓病などでも頻尿になることがあります。
頻尿治療の判断
頻尿の治療は頻尿の症状があっても特に重大な病気がなく、本人自身が頻尿にさほど不都合を感じていない場合などはあえて治療を行わない選択肢もありますが、夜間何度もトイレに通いよく眠れないなど生活に支障が出ている場合や他の病気によって引き起こされている場合はそれらを含めて治療を行う必要が出てくる可能性があります。
頻尿症の薬にはどんなものがあるのか
頻尿証の薬には過活動膀胱が原因であるものと前立腺肥大によるものに分けて治療します。
- 過活動膀胱
『抗コリン薬』もしくは『β（ﾍﾞｰﾀ）3刺激薬』が用いられます。膀胱の平滑筋をゆるめて尿をたくさん溜められるようにするお薬です。 - 前立腺肥大
『α（ｱﾙﾌｧ）1受容体遮断薬』が用いられます。尿道の圧迫を解消しスムーズに尿を排出することで頻繁な尿意を抑える薬です。
お薬の副作用
- 『β（ﾍﾞｰﾀ）3刺激薬』に際立った副作用は報告されていません。
- 『抗コリン薬』は喉の渇きや腸の働きを抑えることから便秘になりやすくなります。
- 『α（ｱﾙﾌｧ）1受容体遮断薬』は血圧を下降させるものもあるため血圧管理が必要になる場合があります。
頻尿に対する市販薬もありますが、市販薬の使用はしっかり薬剤師に相談して使用しましょう。また、市販薬で症状が改善されない場合は頻尿の裏に思わぬ病気が隠れている場合もありますので、きちんと病院で医師の診断を受けましょう。
