高血圧の薬│健康一番館

血圧の薬

1 高血圧のお薬
- 1.1 高血圧の薬の副作用
  - 1.1.1 注意すること

高血圧のお薬

高血圧の薬にはいくつかの種類があります。

カルシウム拮抗薬	ノルバスク、アダラート、コニール錠など	血管を直接広げることで血圧を下げる
ARB（アンジオテンシン受容体拮抗薬）	ミカルディス、ディオバン、ブロプレスなど	血圧を上げようとする体内物質の作用を抑制して血圧を下げる
ACE阻害薬	セタプリル、ゼストリル、タナトリルなど	血圧を上げようとする体内物質の生成を抑制して血圧を下げる
β遮断薬	テノーミン、メインテート、ロプレソールなど	交感神経の働きを抑えて心臓の過剰な運動を制御して血圧を下げる
α遮断薬	カルデナリン、エブランチル、デタントールなど	交感神経に働きかけて血管を広げて血圧を下げる
利尿剤	ナトリックス、ラシックス、アルダクトンなど	尿の排泄を促して体内の余計な水分を排出して血圧を下げる

必要な場合はこのようなお薬を併用したりもしながら治療します。また、複数の原因に作用するようにこれらの種類のお薬を配合したものもあります。

高血圧への対処としては基本的に塩分制限などによる食事療法と運動などによる生活習慣の改善が第一であり、次に薬物療法です。

お薬の服用は合併症の有無や血圧値、心臓や腎臓などの状態に合わせて医師が判断して最適な組み合わせで処方されることになります。

高血圧の薬の副作用

お薬の飲みはじめは、血圧が下がることでめまいがしたり、頭痛やだるさ、吐き気がするなどの症状が考えられます。特にお薬に体が慣れるまでは車の運転などには十分配慮することが大切です。また、カルシウム拮抗薬は動悸や顔のほてり、足のむくみ、ACE阻害薬では空咳が出たり、β（ﾍﾞｰﾀ)遮断薬には脈が遅くなりすぎたりなどの副作用があります。