細菌は細胞を持っており、湿度と水、栄養があれば自らの力で増殖していきます。一方ウイルスはDNAやRNAといった遺伝情報を記憶した物質がタンパク質に包まれたもので、自らの力で増殖する事は出来ませんので、人間や動物の細胞や細菌の中に入り込み、その中で細胞が増える力を借りて増殖していきます。ウイルスは細菌の中に潜り込めるくらい小さく、細菌は顕微鏡で見える程度の大きさに対してウイルスは電子顕微鏡でなければ見ることは出来ないくらい小さなものです。
細菌やウイルスが原因となる感染症ですが、細菌やウイルスの増殖により一定数を超えた場合や常在菌が悪さをした時に症状としての感染症が成立します。
細菌はウイルスに比べ構造が複雑で、複雑であるからゆえその弱点に特化した抗菌剤といわれるお薬の開発がしやすいのですが、反してウイルスの構造は比較的単純で抗ウイルス剤の開発はなかなか難しいといわれています。
感染症対策では自身の免疫力アップが最大の防御となります。日頃の食生活や心身の休養、運動、清潔を保つことが大事です。
