腎臓と薬で注意すること

腎臓と薬で注意すること

腎臓と薬で注意すること

腎臓とお薬

腎臓の弱い人は薬に注意がいると聞きますが?

腎臓の主な役割は身体の老廃物を尿として体外に排出することと体内の水分量の調整です。
お薬は腎臓から排出されるものと肝臓で代謝されるものとがあります。そもそもお薬の量は代謝や排泄機能が正常であることを前提に作られていますので、腎臓の機能が不充分だと腎臓から排泄される種類のお薬の場合は必要以上に体内に蓄積されてしまうことになります。このことで副作用が働いたり、腎臓機能をさらに弱めてしまうお薬もあり要注意です。
また、病院を渡り歩いたり複数の診療科を受診した際に、腎臓機能が把握されないままお薬が処方されてしまうことにも気を付けなければなりません。

どんなお薬が問題になりますか?

必要以上に蓄積されてしまうことで問題になるのが、例えば胃薬や痛み止め。
胃薬はアルミニウムやマグネシウムなどが多く含まれており、胃の中が酸性になるのを防いでいますが、アルミニウムは骨の中や脳に溜まりやすく、蓄積され続けると骨が弱くなったり、脳に障害が起こったりすることがあります。また、マグネシウムが溜まると不整脈を誘発したり、吐き気がすることもあります。
痛み止めは腎臓に働きかけて作用するものが多いのですが、常習的な服用は腎臓機能の低下を招くことがありますので痛みがないのであれば漫然と飲み続けるのは危険です。

サプリメントについても注意が必要です。サプリメントの成分表示は不充分なことも多く、添加物の内容などが不明瞭の場合も多くあります。腎臓や弱っている方が、身体に良いだろうと知らず知らずのうちに問題となる成分を摂りすぎている場合があり注意が必要です。例えば青汁。青汁に多く含まれているカリウムは蓄積すると不整脈を招きます。腎臓の悪い方は痛み止めにも注意が必要です。

どうやって予防すれば良いですか?

お薬の飲み方は医師や薬剤師の指導に従って飲む必要があります。自己判断で調整することは治療の妨げとなるだけでなく、症状を悪化させる原因になりかねません。まずは、腎臓機能が低下している、弱っていると医師に指摘された方については他の病院を受診する際や他科にかかる時にきちんと医師や看護師などにそれを伝えることが大切です。そうすることで、腎臓に配慮したお薬の処方がされることになり、また腎臓に異変があれば医療機関と連携も図ってくれます。

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