アレルギー性結膜炎とは?
『アレルギー性結膜炎』とは結膜(白目を覆う膜)に起きるアレルギー性疾患の総称です。アレルギー性結膜炎は、アレルゲン(アレルギー物質)が結膜に付着することで発症します。人によっては無害である物質に対し、過剰反応(アレルギー反応)を起こすアレルギー体質の人もいます。
目は直接外部に露出しており、アレルゲンが侵入しやすい構造であるため、人間の他の部位に比べてアレルギー反応を起こしやすい部分です。また、目は免疫細胞や細かな血管が密集していることもあり、炎症反応がより出やすいのです。
アレルギー性結膜炎の症状は?
結膜にアレルゲンが付着することで過剰反応を起こし特徴的な症状が出ます。
代表的な症状は、目のかゆみ。そして異物感です。これにより目の充血や涙目になったり、まばたきの回数が増えたりします。更にはかゆいからと目を手でかいてしまうと、雑菌が侵入したり角膜に傷を付けたりしてしまう場合もあります。
花粉性アレルギー性結膜炎
花粉が舞うシーズンに気を付けたいアレルギー性結膜炎
アレルギー性結膜炎の原因は色々とありますが、春から初夏に特に増加するのが、『花粉性アレルギー性結膜炎』。花粉性アレルギーの方はかなり多いと思います。
アレルギーを防ぐための花粉の季節のセルフケア
アレルギーに敏感な人は鼻炎にも注意が必要です。
- 外出時のマスク着用、メガネやサングラスの活用
- 外出から帰ったら、家に入る前に衣服や髪の毛についた花粉を払う
- 外出から帰ったら、うがい、手洗い、洗顔する
- 外に干した洗濯物は花粉を払ってから取り込む、または洗濯物はこの時期外に干さない
目の健康にビタミンA
ビタミンAは免疫力を高め、粘膜の保護します。
ビタミンAは、野菜(小松菜、にんじん、かぼちゃなど)や牛・豚・鶏のレバーなどに多く含まれています。
花粉性アレルギーはそれまで症状がなかった人でも急に発症することがあります。日頃からビタミンAの補給を心掛けるのも良いでしょう。
アレルギー性結膜炎の治療について
アレルギー性結膜炎の治療は抗アレルギー点眼薬による治療が行われます。
更にかゆみや充血などの症状が強い場合はステロイド剤の軟膏などを使う場合もあります。市販薬を使用する場合もある程度症状を和らげることが出来ますが、眼科受診により処方される点眼薬を使用することでしっかり症状に効いてくれます。
春から初夏に特に増加する『花粉性アレルギー性結膜炎』については毎年繰り返す可能性がありますので、かかり付けの眼科医がいると心強いですね。