歯周病

歯周病

お口の中の健康は全身の健康の源と言われており、近年、お口の中の健康に関心が高まるようになってきました。

歯周病とは

歯周病は歯茎の炎症から始まり、歯を支えている部分の骨が溶けて歯がグラグラしたり、最悪、歯が抜けてしまったりする病気です。歯周病は痛みが無いまま進行し、自然治癒しないという特徴があり、最も歯を失う原因とされています。

初期の症状
(歯茎の腫れ、出血、歯茎が下がり歯が長くなったように見える)
症状の進行
(歯茎の隙間が目立ってくる)
後期の症状
(歯茎から膿が出る、歯がグラグラしてくる)
歯周病

日頃の歯磨きを徹底することはもちろんですが、いくら一生懸命歯を磨いても磨き残しがあったり、歯垢の除去には限界があります。ですので、定期的な歯科医院での歯石の除去が大切です。

歯周病と食事

歯周病で歯を失ってしまうと噛む力が弱くなります。噛む力が弱くなることで食事摂取量が減り、栄養のバランスが偏ってしまうことがあります。また、食事は栄養補給の目的の他、人生の楽しみの一つでもあります。
しかし、歯を失うことで食べられない物が増え、食事自体を楽しめなくなってしまう可能性もあります。

おいしい

自分の歯を一本でも多く守り、良く噛んで食べることは健康寿命を延ばすことに繋がりますので、歯周病予防はとても大切です。
ガムはキシリトール入りなど虫歯になりにくい甘味料を使ったものを選びましょう。

歯周病の予防4つのポイント

①食物繊維をたくさん摂ろう

食物繊維は唾液の分泌を促し、口腔内の食べかすや汚れを取り、雑菌の繁殖を防いでくれる効果があります。また、噛む回数も増えますので唾液の分泌もより増え、顎も鍛えて、歯も丈夫になります。

食物繊維を多く含む食材(根野菜、キノコ類、海藻類など)

②カルシウムをたくさん摂ろう

カルシウムは歯を丈夫にし、歯周病の進行を抑えてくれる効果があります。また、歯周病に拍車をかけやすい骨粗鬆症の予防にもなります。

カルシウムを多く含む食材(乳製品、大豆製品、小魚など)

③ビタミンA,B,C,Eをたくさん摂ろう

ビタミンA,B,C,Eは身体の抵抗力を高め、歯周病菌の繁殖を抑える働きがあります。また、強い歯茎を作る効果もあります。

ビタミンA,B,C,Eを多く含む食材(野菜、果物、ナッツ類、小魚など)

④歯周病予防に効果のある飲み物

歯周病予防に効果のある飲み物は抗菌作用のあるカテキン入りのお茶がおすすめです。

歯を失うと糖尿病になりやすい

歯周病は糖尿病の合併症の一つ

歯周病や虫歯で歯を失うと、噛む力が弱くなります。噛む力が弱くなると、柔らかい食事を好むようになります。柔らかい食品は吸収の早いブドウ糖などが多く含まれており、急激に体に取り込まれた糖質は血糖値を上げ、糖尿病のリスクを増強させます。
逆に自分の歯があれば咀嚼率も上がり、噛み応えのある食材を食べることが出来ます。噛み応えのある食材には食物繊維などが多く含まれており、更には糖質が少ない傾向があるため、血糖値の急激な吸収を抑えてくれますし、食物繊維は歯周病予防にもなるのです。

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